4月


                                   3月の記録

2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし1年6ヶ月がたちました。昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを週に1〜2度書いています。
三宅島の火山活動は沈静化に向かっていますが、いまだ大量の火山ガスを出し続けており島民の帰島を阻んでいます。4月からは東京から週一回東京から三宅島への直行便(船)がでることになり、島民も定期的な日帰り帰島ができることなりました。次は泥流、火山ガスの安全対策をしたうえでの希望島民の夜間滞在を含めた帰島を検討してもらいたいものです。砂防ダム工事に並行して住民のためのクリーンルーム、クリーンハウスの建設も進めて欲しいです。            

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4月29日
ゴールデンウィークで桟橋は地元の釣師や東京からの釣り客で賑わっている。ムロアジ、メジナ、ウマズラ(ウスバハギ)、ソーダガツオなどを釣っていた。港からはダイバーを乗せた漁船が結構出入りしていた。噴火前は三宅島に通っていたお客さんも今は八丈島に来ているようだ。
4月26日
東京都水産試験場八丈島分島に大学の先輩が赴任されたので、挨拶に行ってきた。養殖には興味があるので、トコブシ養殖試験の様子などを見せて頂いた。これは陸上タンクでの人工採卵後3年目のトコブシ、もう十分な商品サイズになっている。天然のトコブシは殻の色が褐色だが、養殖物は餌の関係で緑色になってしまう。
4月16日
八丈島では地下から高温の水蒸気を取り出して地熱発電を行っている。その廃熱を利用して地熱暖房のハウスが発電所の周りに建設されている。観葉植物、熱帯果樹、花苗などを作っているが、この画像はアンスリュームを栽培しているKさんのハウス。暖房のおかげで熱帯の植物だが一年中花が咲く。島内消費やお土産用に人気がある。
4月11日
球根植付け準備、土壌消毒をして堆肥と肥料を撒いて管理機で耕運中。三宅に帰ればあるのだけど(もっとも、雨風と火山ガスで使えないだろうが)無ければ困るので買った。30万円くらいのものだが十分その価値はある、昔の人は鍬で耕したことを思えは楽なものだ。
4月7日
赤色系スカシユリ「イベフローラ」という品種。今までスカシユリはあまり作っていなかったのだけれど、やってみると花色が豊富で鮮やか、なかなかおもしろい。しかし販売単価が高く出来ないので収益性はオリエンタル系のほうがいいな。お中元用とお歳暮用の間の春出荷ができるのがいい。春は暇だから来年はもっといろんな品種を作ってみよう。