3月


                                   2月の記録

2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし1年6ヶ月がたちました。昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを週に1〜2度書いています。
三宅島の火山活動は沈静化に向かっていますが、いまだ大量の火山ガスを出し続けており島民の帰島を阻んでいます。4月からは東京から週一回東京から三宅島への直行便(船)がでることになり、島民も定期的な日帰り帰島ができることなりました。実に有難い事です。次は泥流、火山ガスの安全対策をしたうえでの希望島民の夜間滞在を含めた帰島を検討してもらいたいものです。砂防ダム工事に並行して住民のためのクリーンルーム、クリーンハウスの建設も進めて欲しいです。            

<画像をクリックすると拡大されます。>

3月30日
春出し用スカシユリが咲いた。3品種程植えてみたが、これは黄色系の「モナ」という品種。島の中では1本150円で売ってみよう。産直は送料込みで10本入り2500円、20本入り4000円で販売することにした。あまり多くは作らなかったのでダイレクトメールは一部のお客さんだけにしておいた。
3月24日
昨日、今日と八丈島産業祭があった。会場は、切花、切葉、観葉鉢物ほか農産物の品評会を中心に地場産品の展示即売、郷土食試食会などで賑やかだった。写真は農産物品評会場、三宅島緑化協力ハンノキ種を集めた三宅島応援の作品もあった。私は展示即売の観葉植物セイフリジー鉢物尺鉢(直径30cm)高さ180cmを4000円で買った。都内で買えば1万円はするだろうな。
3月21日
今日からフリージア祭りが始った。町営のフリージア畑が数区画あり、これは摘み取り用の区画。観光客は本数の制限があるが無料で摘むことができる。今年は例年に比べ随分暖かく、もう満開の品種もある。今日は祭日、観光客で賑わっていた。
3月16日
1月に植え付けたスカシユリが2ヶ月でこんなに大きく成長した。2ヶ月半で咲くのだから本当に早い。春にスカシユリを作ったのは初めてだが、産直と島内売りで捌けるかな?まあ量が少ないから大丈夫だろう。
3月10日
お中元用カサブランカの植付け準備開始。先ずは土壌消毒からスタート。ビニールで全面を覆い、周囲を土で押さえて密封状態にする。その中にサンヒューム(臭化メチルガス)を封入して病原菌と雑草種子を殺す。一週間後にビニールを剥がしガス抜きをして球根を植え付ける。
サンヒュームは効果の高い土壌消毒剤だが地球環境に有害ということで2005年には製造中止となる。生産性が環境破壊より優先されはいけないですね。
3月6日
三宅村認定農業者と農業委員の一行12名が農業視察で八丈島に来島。八丈支庁、普及所の案内で島内圃場を見せて頂いた。八丈町役場、農協の方からもいろんな話を伺い得るもの多かったが、三宅の参加者が65〜70歳位の人達で、若い世代がいなかったのが少々残念。
写真は、レザーファンのベンチ試験栽培。八丈島の農家は研究熱心、三宅島も頑張らなきゃ。