9月


                                   8月の記録

2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし2年がたちました。昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを週に1〜2度書いています。
三宅島の火山活動は沈静化に向かっていますが、いまだ大量の火山ガスを出し続けており島民の帰島を阻んでいます。4月からは週一回東京から三宅島への直行便(船)がでることになり、島民も日帰り帰島(地区別、順番待ち)ができることなりましたが短時間です。来年度は短期宿泊型一時帰島が予定されています。            

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9月23日
冷凍抑制球根の出芽はとても早い。一週間前に植え付けたお正月用カサブランカ球根がもうこんなに芽をだした。球根を植え付けて100日位で草丈が1メートルになり花が咲くのだから球根の力は凄い。
9月16日
お正月用カサブランカの植付けをした。今月は遮光ネットとこまめな潅水で温度を下げて、来月は遮光ネットを外し十分に日当てる、11月からは2重ビニール被覆で保温、12月は暖房機で加温する。12月の27日に出荷のピークになるように開花調整をするのだが、スリルがあると言うか、終るまでハラハラドキドキである。年末の開花調整が上手くいくかどうかにより年間の収入が大きく違ってしまうので真剣勝負です。
9月12日
始めの1ハウス、カサブランカ球根植付け終了。まだ気温も高く陽射しも強いので、屋根には遮光ネット2枚、ベットにも地温が上がらないようにアルミ蒸着マルチ(芽が出るように隙間があいている)を敷く。半年以上マイナス2度で冷凍保存してあった球根なので、今の時期、高温と強い陽射しは大敵。涼しさと適度な日照の環境作りに神経を使わなければいけない。
9月7日
日帰り一時帰島で我が家に行った。周りは雑草が茂っていたが家は外も中も変りは無かった。部屋に入ると2年前の9月4日慌しく全島避難で家を出た時そのままだった。昨日まで住んでいて、この2年という時間が無かったような、そんな錯覚に陥りそうになった。ここが本来の自分の居場所なんだ、気持ちが安らぐ感じ。セミの声も小鳥の囀りもきこえる、、、。しかし数時間でまた我が家を去らなければいけない、、、何とも言い様の無い複雑な気持ちだ。 一時帰島報告
9月3日
冬用ユリ球根植付け準備の土壌消毒。バスアミドという土壌消毒剤をハウス全体の土に混和しビニールで全面被覆し発生するガスで土中の病害虫を消毒をする。一週間後にビニールを剥がしガス抜きをしてから植え付ける。
明日上京し妻と長男と3人で三宅島一時帰島。私も息子も2年ぶりに初めて三宅の我が家に行くことになる。