11月


                                   10月の記録

2000年9月全島避難で住み慣れた三宅島を後にし2年2ヶ月がたちました。昨年の春、単身八丈島に移りユリ栽培を再開しています。仕事の様子や身の回りの出来事、風景などを週に1〜2度書いています。
三宅島の火山活動は沈静化に向かっていますが、いまだ大量の火山ガスを出し続けており島民の帰島を阻んでいます。
島には約600人の人が常駐し砂防ダム、道路等の復旧作業は進んでいますが、住民が島を離れたこの2年間で家屋の被害拡大しました。来年度には300人規模の住民用クリーンハウスができ数日の短期滞在型一時帰島が予定されていますが、島を離れた避難生活も3年が限度と言う声も聞かれます。            

<画像をクリックすると拡大されます。>

11月29日
「今の仕事と風景10月」の31日付けで掲載したスカシユリ「モナ」が一ヶ月足らずでこんなに育った。今月の25日頃出荷できるかと予想したが、あと3〜4日かかりそう。予想が一週間ずれたが、この品種を冬に作ったのは初めてなので今回の経験は来年の開花調整の貴重なデータにはなる。
11月24日
11月になって寒い日続き、ユリの生育が予定より遅れ気味。慌てて暖房準備に取り掛かった。昨年は12月から(ハウスによっては12月中旬から)の暖房で十分だったが、いまから暖房すると灯油代が結構かかるかも知れない。それよりもお客さんの希望日に出せなければ大変。最近曇り日が多いのがこれまた恨めしい。
11月19日
私も参加しているインターネット産直農家グループ「元気ネット」の研修会&交流会が福井であった。私も女房と一緒に16〜18日の3日間出席した。北は北海道から南は沖縄までの仲間40名近くが参加しての盛大な集まりになった。デジカメの撮影技術、画像処理、HP作成、などインターネット産直を目指す者にとって大変ためになった。それに普段、HPとメールを通してのメンバーが実際に会って飲んで食べて話してと、有意義な時間だった。写真は羊肉の商品写真の撮影指導風景。宿泊、交通、会場、食事等など準備頂いた福井のメンバーの方々には感謝感謝です。
11月14日
八丈島レザーファン共選共販出荷組合の圃場視察と懇親会に参加させてもらった。ハウス栽培面積数百坪から千数百坪の農家十数人の出荷組合で、私が三宅島でレザーファン栽培を始めた頃からの知り合いもいて、参考になる話も多かった。私もいずれレザーファン栽培を再開することになる可能性もあり、その時にはまたお世話になるかも知れない。
11月13日
今年度最後の一時帰島に参加するために海路八丈島から東京へ向かった。上京の折はいつも三宅島を眺めているが、以前に比べて噴煙が減っていた。青白く見える火山ガス(二酸化イオウ)も少なくなっているようだ。もちろんこれで判断できるものではないが、復旧作業で三宅島に常駐している人も先月、先々月あたりからガスは減ってきていると感じているとの事。12日、伊豆地区の一時帰島で三宅島に入ったが生憎の土砂降りの雨、ハウスにも行けず6時間の滞在は家の掃除などでお終い。私は八丈ー東京ー三宅ー東京ー八丈と連続約40時間の船旅だった。
11月8日
フリージア農家Yさんの畑の様子。10月6日に私も手伝って球根を植え付けたのだが、早いもので、一ヶ月でもう葉っぱが10センチ程に伸びている。3月には切り花出荷の予定。八丈島では春先のフリージアはとても人気が高く、島内消費や島外発送に需要がとても多い。Yさんは他にも何箇所もの畑でフリージアを作っており、春の出荷時期は非常に忙しくなるとのこと。開花は待ってくれないので切り花農家はそれはそれは大変だ。
11月4日
昨年三宅島から持ち出し八丈島で植え付けた三宅島特産ユリ「島の光」の球根を掘り上げた。避難中世話できなかったため衰弱した球根をこちらで1年養成したが球根の肥大は今ひとつという感じ。こちらの土質が有機物が少ないせいかもしれない。今回はピートモスや堆肥を多めに入れて再度球根養成をしよう。写真は掘り上げた球根。茎に着いている小さな球根は木子でこれも養成していくと3〜4年後には使える球根になる。