アシタバ栽培の様子

竹薮
2000年、三宅島火山噴火災害で全島避難し、2005年帰島まで4年半人手の入らなかった畑は竹薮に変わっていました。当園のパイプハウスも朽ち果て農園は通り歩くことも困難なほど竹が繁茂していました。
農地復旧
帰島後1年、国の災害復旧事業で、被災したハウスも撤去され、雑木、竹も除去され荒廃した農地は、畑として復旧されました。
種まき
噴火前は施設による花卉栽培が本業でしたが、噴火後は路地の明日葉栽培に切り替え、新規一転アシタバの種まきからスタートです。
発芽
アシタバは通常、秋に種を蒔きます。半月から1ヶ月で発芽し、春まではゆっくりと成長し、翌春、暖かくなると旺盛に成長を始めます。生食用に出荷する場合は、大きくなり過ぎてもいけないので、比較的l密植気味に栽培します。
苗の植え付
乾燥粉末加工用にアシタバを栽培する場合は、大きく育てなければならいので、疎植にします。苗を別に作っておき、ある程度大きくなったところで、畑に植え付けることもあります。
草取り
土壌消毒剤、除草剤など、農薬を使わずにアシタバを育てるにあたって、最も大変な作業が草取りです。アシタバが小さい間は、とにかく雑草の方が生長旺盛なので、常に除草をしなければなりません。この作業をスタッフの女性がすべて手作業でされます。本当にありがとうございます。
強風
除草のほかに、肥料やりなど、手間ひまかけて育てますが、自然現象にはかないません。苦労して育てたあしたばが、強風で一夜にしてだめになってしまうこともあります。
でも、根までは枯れないので、一ヶ月もすると、新芽が復活し、成長を再開します。
収穫開始
概ね、種まき後2年目から収穫が始まります。柔らかい新芽は残して、充実した茎と葉っぱを一本づつ収穫します。アシタバは結構肥料を必要とします。有機肥料で育てたいところですが、有機肥料だけでの栽培はなかなか大変なので化成肥料も使います。農薬については、使用しないで栽培しています。
収穫終了
収穫と共にあしたばも成長してゆき、3年目になるとトウ立ち(花が咲き種をつける)しますので、収穫も終了、伐採してまた新たに種まきまたは苗の植え付けをします。